報告者 : 中島貞夫 |
コースタイム |
坊村(8:55発)−御殿山(11:55/12:15)−武奈ヶ岳(13:20/13:30)ー八雲ヶ原(14:45/15:05) −大山口(17:10)ーイン谷口(17:50) |
2月に入っても日本全国で厳しい寒さが続いていて、積雪量も数十年ぶりの雪が降っており、比良山も覚悟をして行ったが下のほうは50〜1m位でルートも踏まれていてアイゼンだけでワカンを使わなくても登れた。しかも雪質はよく、軽いので歩きやすかった。高気圧に覆われて、風もなく、御殿山からの眺望もよく、太陽の陽射しを浴びて昼食を食べていてもあまり寒さを感じなかった。厚い雪に覆われた西南稜の曲線は心安らぐものがありしばらく見惚れた。
武奈ヶ岳の山頂には20〜30人の登山者で賑わっており、らくなんの吉野さんに会いその後同行した。遠望は利かなかったが写真を撮って急いで琵琶湖に向かって下山する。スキー場跡をめざしてルートをとり、中腹からワカンとスノーシュウを履いて新雪を下る、時間はかかったがフワフワの雪を踏み込んで歩く貴重な体験を味わった。八雲ヶ原から下山ルートを少し外れ、5分ほど戻り20分ほどのロスがあった。北比良峠で態勢を立て直して暗くなる前に下山できるように皆がんばって出発、夏時間の1,5時間で大山口に到着し、イン谷には暗くなる18時前についたが、予定より1時間のおくれとなった。全員ケガもなく、ここで一応解散とした。
今回の反省点
@
アイゼン、ワカン、スノーシュウの靴へのセットに習熟しておくこと。
A
雪で登山ルートが隠れているので、トレースがあっても地図と磁石で確認する。
感想文 |
深雪の武奈ヶ岳に山行 |
中廣正典 |
1月の終わりから続いていた極寒の寒気団が一時去り快晴となった5日、例会となっていた坊村からイン谷までの武奈ヶ岳縦走に参加、目的を達成する事が出来た。 昨年もこの時期にチャレンジしたが武奈山頂迄に少々予定をオーバーし、残念ながら坊村に引き返したものでした。少しゆっくりし過ぎたと云う事でしょう。 今回は見事なまでに山行計画の時間通りピタッと武奈山頂に到着しました。計画を立てられたCL、予定通り歩を進められたSL、見事なまでの連係プレーの結果です。御殿山までは5分程度の休憩はしばしば取るものの長い休憩は無し、スタート時点から適宜行動食を口にしながら一歩一歩登って行きました(腹が減っては力が出ません)。 昨年と雪の量は見た限り左程には変わらない感じでした。もっと積雪量が多いかと思っていたのですが。 昨日、今日と土・日、天候にも恵まれ、登山客はかなり多い、明らかに昨年よりは多いようでしたね。その為雪深い所も踏み固められ、ルートに難儀する事は余り無い。但し、新雪を求めて歩いたのでしょう、あちこちに色々と踏み跡が見られました。 御殿山には予定より10分早く11時50分到着。昼食時間は25分間。ゆっくりと迄は言えないが、ラーメン・コーヒー等各人それぞれお腹に入れる事が出来ました。 お腹がふくらんだところで武奈山頂に向かう。一面真っ白の雪の草原、そこに一本のルートが伸びている。その所々に人影が見える。木々もワサビ峠も大きな岩群も全て雪の下、と云う事で夏よりはずっと歩き易い。 武奈山頂で全員揃って記念撮影。ここでイン谷から登って来られていた、吉野さんのご主人と出会う。ひと足早く山頂に到達されていた。聞いてはいたがやはり達者な人だ。 武奈山頂を予定通り13:35出発、急勾配の雪面を落ちる感じで八雲ヶ原に向かう。 さして苦労する事も無く順調に進み、やがて今は閉鎖となった旧スキー場の頭に到着した。 ここからルート通りに歩を進める事も出来たが、CL、SLの計らいでワカンを付ける事に。つまり折角ワカンを持参したのに、何も無しでは勿体無い。偶にはこの深雪の中、ワカンを履いて遊びましょうと。私はワカンを付けて歩くのは2度目、前には深くはあったがフラットな所だった。今回はかなりの急斜面の下降だ。ワカンとは云え、ズバズバと足が埋まる。バランスは崩れる。全く以ってうまく行かない。ベテラン陣はサッサと下りて行くのに私は・・・、いやはや大変苦労し尚且つ足にかなりの負荷がかかったのでしょう。翌日から3日間、久し振りに両の腿と脹脛が筋肉痛になりました。 かくして銀世界となった栄華の後のどこまでも静かな八雲ヶ原に到着、旧ロープウエイ山頂駅の北比良峠には15:40、ひと休み後ダケ道をイン谷口に下りる。このコース、余り使用者はいないと思っていたが、見事にトレースされていた。雪山登山を愛する人が結構多いと云う事なのでしょう。結果、予定通りイン谷に到着、比良駅まで歩きました。かなりハードではありましたが、楽しく気持ち良い雪の山行でした。 |